ウェディングドレスの最終フィッティングまでに用意しなければならない、ブライダルインナー。
見た目的にはさほど普通の下着と変わらないことから、「そもそもブライダルインナーって本当に必要なの?」と訝しんでいる方も多いのではないでしょうか。
しかし結論からお伝えすると、「ブライダルインナーは必要」です。
なぜブライダルインナーが必要なのか、その役割とともにお伝えしていきたいと思います。
Contents
ブライダルインナーの役割
体のラインを整えてくれる
ブライダルインナーの最も大事な役割は、体型補正です。
ブライダルインナーには適度な締め付けがあり、体のラインを綺麗に見せてくれる効果があります。
ブラで胸を寄せて上げて、ウエストニッパーでくびれをしっかり出し、ガードルで下腹のお肉を引っ込める。
こうして補正をするのとしないのとでは、実際にウェディングドレスを着たときの見栄えが全然違います。
ウェディングドレスを着て写真をとるのは、一生に一度(のはず)。少しでも綺麗に思い出を残すためにも、ブライダルインナーは必須アイテムなのです。
ドレスのずり落ちを防止する
ブライダルインナーの役割は、体型の補正だけではありません。
「ドレスのずり落ちを防止する」という、実用的な役割もあるのです。
多くのブライダルインナーには、レースがふんだんにあしらわれています。
実は、このレースがポイント。インナーとドレスとの摩擦が大きくなることで、滑り止めの役割も果たしてくれるのです。
ウェディングドレスはなかなかの重量があるため、摩擦の少ないインナーだと徐々にずり落ちてきてしまう恐れがあるのだとか。
特に注意が必要なのが、胸元で止めるビスチェタイプのドレスや、トレーンの長いドレス、重たい生地が使われているドレスです。
重力に負けて胸元がチラリしてしまわないよう、しっかりブライダルインナーを装着しましょう。
綺麗な姿勢をキープできる
ホールド感のあるブライダルインナーを身につけることで、背筋がピンと伸びるという効果も。
せっかく綺麗なドレスを着て写真を撮ってもらうのに、猫背気味だとかっこ悪いですよね。
意識しようと思っていても、普段の癖というのはなかなか抜けません。
実際に、結婚式が終わった後で写真を見て「なんでこんなに姿勢が悪いの!?」とショックを受けてしまう女性、結構多いようです。
ブライダルインナーでしっかり胸〜お尻を固定することで、自然と綺麗な姿勢がキープできますよ!
足さばきを良くする
ウェディングドレスを着る際に履くガードルやペチコート。
下半身用のブライダルインナーには、ウェディングドレスの足さばきを良くするという役割があります。
実際にウェディングドレスを着て歩いてみるとわかると思うのですが、布がふんだんに使われたウェディングドレスは重く、足にまとわりつきます。
この歩きにくさを軽減してくれるのが、ガードルやペチコートです。
下半身用ブライダルインナーのツルツルの素材がドレスとの摩擦が少なくなることで、スムーズに足が進むようになりますよ!
汗染みを防止する
緊張しながらゲストの前に立ち、強力なライトを浴び、重いドレスを引きずって歩く花嫁さんは、自分でも気づかないほどたくさんの汗をかきます。
夏場にあげる結婚式ならなおさら、ドレスの下で汗をかくことになるでしょう。
購入にしてもレンタルにしても、ひどい汗染みがついてしまうのはよろしくありません。
ブライダルインナーは、このドレスの汗染みを防止するという役割も果たしているのです。
ブライダルインナーをつけた上でも防ぎきれなかった汗染みと、ブライダルインナーを着用せずについた汗染みの違いは、ごまかせるものではありません。
自己判断で「ブライダルインナーはいらない!」と決めつけてしまわないよう、気をつけましょう。
着付け担当者への配慮
「私には補正も姿勢矯正も必要ないから、ブライダルインナーなんか必要ない!」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ブライダルインナーを身につけることは、花嫁としての最低限のたしなみでもあるのです。
結婚式の衣装は、式場の着付け担当者によって着せ替えられます。
ウェディングドレスを着るときや、お色直しのとき、ブライダルインナーを身につけていることによって、お互いに目のやり場をきにすることなく準備に集中することができます。
「自分は見られても気にしない」「着付け担当者さんも裸には慣れているだろうから良い」ということではなく、身だしなみとして着用は基本、と考えておきましょう。
ブライダルインナーの選び方
必ず店頭に試着に行く
ネットショップなどでも購入できるブライダルインナー。
店舗のあるブライダルインナーショップよりもリーズナブルなので、ネットでの購入を考えている方もいるかもしれません。
しかし、試着なしでブライダルインナーを決めてしまうのはかなり危険です!
ドレス同様に、ブライダルインナーにも人それぞれ合う合わないがあります。「普段使っているブラのサイズがこれくらいだから…。」と憶測で購入するのはやめましょう。
ブライダルインナーのタイプやサイズによって、スタイルの見え方は変わります。また、普段使いのインナーと同じサイズが良いとも限りません。
ジャストサイズなのにしっくりこない…という場合、ほんの少しサイズをあげたりホックの位置を調整することで、脇や背中のお肉の食い込みを減らすという技もあります。
きちんと試着をし、プロにどれが一番合うか見てもらいながら決めてくださいね。
ドレスの形に合っているか
ブライダルインナー選びは、ウェディングドレスが決定してからしか始められません。
これは、ドレスの背中や胸元の開き具合によって、合うブライダルインナーが違うからです。
早々にブライダルインナーを決めてしまうと、ドレスの形と合わずに下にインナーがはみ出して見えてしまう、という恐れもあります。
ブライダルインナーを試着しに行く際には、必ずドレスの写真を持っていきましょう。
お腹のラインが隠れるエンパイアラインのドレスなら楽チンなペチコート、しっかり補正が必要なスレンダーなドレスならガードルというように、下半身用のインナーもドレスに応じて適したものがあります。
ドレスに響かないような形のブライダルインナーを選ぶことで、綺麗にドレスを着こなすことができますよ!
装着して息苦しさや痛みはないか
ブライダルインナーをつけるならとにかく補正力の強いものを!と考える花嫁さんもいるようですが、締め付け感が強すぎるブライダルインナーはおすすめできません。
試着した時点で息苦しさや痛みを感じるブライダルインナーは、結婚式の最中に具合が悪くなってしまうおそれがあります。
試着はほんの数分ですが、結婚式当日はそのブライダルインナーを数時間つけっぱなしにしておくことになります。
「ちょっと苦しい」レベルの締め付けであれば、体型補正のために我慢してしまう花嫁さんは多いかと思います。
ただ、結婚式で体調を崩してしまっては元も子もありません。
ワンサイズだけでなく他のサイズも試着してみて、体型補正も着用感もどちらも良いブライダルインナーを探してくださいね。
ドレスから透けて見えない色か
ブライダルインナーの色は、多くがホワイトか薄いベージュです。
ドレスと同系色のいろであれば、日が当たったり、お辞儀をしたときに万一インナーが見えたとしても、気にならないですよね。
もしも代用品としてブライダルインナー以外のブラ、ガードル、ウエストニッパーなどを購入する場合は、色にも気をつけてください。
純白のブラはあれど、ガードルやウエストニッパーって、意外となかなかないんですよね。
ナチュラル系のウェディングドレスに多い生地が薄いドレスは、特に注意した方が良いでしょう。
ブライダルインナーが必要のないドレスはあるのか?
体型補正や姿勢矯正といった見栄えを良くするためだけでなく、ドレスの汗染み防止や着替え時の配慮といったエチケットだと考えると、やはりブライダルインナー必要です。
基本的に、どのようなドレスを着る際にもインナーの用意は基本、と考えておきましょう。
ブライダルインナーを用意しなくて良いパターンがあるとすれば、以下の通り。
・購入したドレスで、体のラインを補正する必要がない。
・購入したドレスで、結婚式後のお譲りも考えていない。
・購入したドレスで、一度着たら処分するつもりなので汚れても構わない。
・背中が大きく開いているデザインで、どのブライダルインナーも合わない。レンタルショップで相談したところ、ヌーブラなどで代用可と言われた。
例外もあるかと思いますが、購入ドレスなら自己責任や着付け担当と相談の上可。レンタルショップなら、その店舗の方針&ドレスの形次第です。
自己判断でブライダルインナーを用意せずに当日を迎えてしまうと、思わぬトラブルに発展する場合がありますので、気をつけてくださいね!
ブライダルインナーは自信をくれる最強の鎧!おすすめは?
ブライダルインナーをつけているのとつけていないのとでは、明らかに体のラインが変わります。
他人目線ではそれほどわからないかもしれませんが、鏡で見るとその差は歴然。
「価格はなるべく抑えたい。でも、ブライダルインナーとしての役割もしっかり果たしてくれないと嫌!」という方は、私が着用したコスパ良し&セミオーダーのブライダルインナーもチェックしてみてくださいね。
ブライダルインナーは、結婚式で人前に立つ自分に自信をつけるための鎧のようなもの。
ドレスを綺麗に着こなせるようなブライダルインナーを選んで、自分史上最高のスタイルで写真を撮りましょう!