静かな瀬戸内海に浮かぶ小さな島、小豆島。
その小豆島に、1日8組限定の隠れ家的お宿があることをご存知でしょうか?
なんでも、土日の予約は半年も前(予約開始直後)に埋まってしまうほどの人気のお宿なのだとか…。
少し前のことになりますが、母娘旅行で島宿真里さんに宿泊したときのレポートをアップします。
Contents
人づてに知った、小豆島の隠れ家お宿
母が「兼ねてから行ってみたい!」と言っていた小豆島。
当時会社員でボーナスが出たばかりだった私は、母に旅行をプレゼントすることにしました。
とはいえ、日帰りで楽しめるくらいの小さな島ということもあり、もともと宿泊施設の選択肢が少ない小豆島。
香川に移動して温泉宿に泊まるのもありかな…なんて考えていたときに、旅好きの友人から教えてもらったのがこの島宿真里さんでした。
島宿真里へチェックイン
朝一の飛行機に乗り高松空港→小豆島に渡った私たち親子。
レンタカーを借り、定番の24の瞳映画村やオリーブ公園を散策したあと、いよいよ待ちに待った島宿真里さんへ。
3ヶ月前に予約したのですが、その時点で土日の予約は満杯。平日も、軒並み予約が埋まっている状態でした。
住宅街の細い道を進んでいくと、事前に調べていたとおり島宿麻里さんの看板が見えてきます。
到着するやいなや、感じの良いお兄さんが出迎えてくれ、車から荷物を運び出しながらお宿に案内してくれました。
古さと新しさが共存するエントランス
入った瞬間、高い天井と広い玄関に圧倒されました。母も私もこういうお宿が大好きなので、この時点でテンション急上昇!
高い吹き抜けのエントランス、ピカピカに磨かれた床、センスの良いインテリア。
おしゃれさもありつつ、ほっと息をつけるような落ち着いた雰囲気です。
囲炉裏でお茶とお菓子をいただく
和モダンな雰囲気の囲炉裏スペースに案内された私たち。
優しげな女将さんが運んできてくれたお茶とお茶菓子をいただきつつ、チェックインをします。
このお茶菓子も、どれも美味しい&見た目がツボすぎて…。
貸切風呂や館内の案内をしてもらいながら、いよいよ本日宿泊するお部屋へ。
宿泊は海の見える「も」のお部屋で
それぞれの部屋によって異なる、インテリア、広さ、部屋のテイスト。
どのお部屋も本当に素敵で悩んだのですが、最終的に選んだのはテラスから瀬戸内海が望める「も」のお部屋。
階段を上がり、一番奥に位置するのが今回宿泊する「も」のお部屋です。
広々とした綺麗な玄関。さりげない照明の演出がまたオシャレです。
楽しみにしていたお部屋は、写真で見ていたよりもずっと素敵な空間でした…!
古さと新しさが共存する快適なお部屋
見てください。この高級感がありつつも、のんびりくつろげそうなお部屋を。
島宿真里さんは古民家を改装して作られたお宿です。
なので、古さを残しつつも、お部屋や各種設備は最新式かつ綺麗で不便なところがありません。
天井は高く、開放感のあるお部屋です。
古民家の雰囲気は好き。でも虫が出たり水回りが古いのは苦手。そんなわがままな私にとって、本当に最高のお宿でした。
寝転ぶと立派な梁が
「も」のお部屋を選んだ理由のひとつが、この立派な梁を見たかったから。
母が小さい頃に住んでいた家も梁がむき出しだったとのことで、懐かしがっていました。
お部屋によって天井のしつらえも違うので、ぜひチェックしてみてください。
モダンなソファがおしゃれな広縁
「も」のお部屋のもうひとつの魅力がこのモダンな広縁。
窓際のソファからは、中庭と貸切風呂の建物の外観が見えます。
夜はこのソファに座り、雨音を聞きながらお酒を飲みました。
遠くに瀬戸内海が望めるテラス
「も」のお部屋は、8室ある客室の中で唯一テラスが付いているお部屋。
天気が良ければ、青空のもと穏やかな瀬戸内海を望むことができます。
夕方には、瀬戸内海に沈んで行く夕日が。夜にベンチに寝転がれば、満点の星空が見えるのだとか。
この日はお天気に恵まれずテラスに出る機会はそれほどありませんでしたが、景色は十分に楽しめました。
眺望にこだわりのある方には「も」のお部屋がおすすめです。
可愛すぎるお水のビン
個人的にツボだったのがこのお水のボトル。
どちらもご自由に飲んでくださいとのことでした。
瓶からグラスに移して飲むという一手間。ペットボトルから直のみするのとはまた違った味わいが。
部屋風呂用には日本酒の用意も
島宿真里さんのお部屋には、それぞれに部屋風呂がついています。
「も」のお部屋の部屋風呂は、こんなかんじ。ヒノキの香りに癒されます。
浴室内にはなんとお風呂に入れる用の日本酒も。
こういう粋な小技が、人気の秘訣なのかもしれません。
プライベート感抜群の貸切風呂へ
楽しみにしていた、源泉かけ流しの貸切風呂。
予約などは特に必要なく、入っている人がいなければいつでも入浴OK。入り口に「入っています」の札が用意されており、鍵をかけられるので安心です。
1日8組限定のお宿ということもあり、常に誰かが入浴していて入れない!ということは一切なく、入りたいと思ったタイミングでふらりと足を運べば入れる状態でした。
おこもりには最適のお宿だと思います。
内風呂
ムーディーでおしゃれな内風呂。
こじんまりとしていますが、2人で入るには十分の大きさです。
石造りの湯船に浸かりながら、ライトアップされた坪庭を眺めることができます。
露天風呂
木製の蓋を上げて入る露天風呂。
屋外ではありますが、きちんと屋根があるので雨が降っていても入れます。
静かな雨音を聞きながらゆっくりと温泉に浸かる…。とっても贅沢な時間でした。
お風呂上がりは囲炉裏で自家製果実酒を
お風呂上がりに一休みできる囲炉裏には、自家製の果実酒コーナーが。
チェックイン時には気づかなかったけれど、種類が多い!
スタッフさんを呼ぶと、ロック、水割り、ソーダ割り…と飲み方を聞いてくれます。ソーサー付きのグラスでもって来てもらえるのも嬉しい。
私は夏柑のお酒、母は香草のお酒をいただきました。
お醤油の美味しさに驚く夕食
お風呂から上がったら、お部屋でのんびり。
夕食の時間になると、女将さんが部屋まで迎えにきてくれます。
案内されたのは、レトロなすりガラスが素敵な個室。
食事用の母屋は、宿泊するお部屋のエリアよりも古き良き日本を残したしつらえになっていました。
ビールで乾杯!
この日お願いしていたのは、小豆島でとれた野菜やお魚がふんだんに使われた醤油懐石。
どれも美味しく、上品な味付けでした。
中でも面白かったのが、この醤油の食べ比べ。お野菜&お刺身と一緒に、4種類の醤油が運ばれてきます。
それぞれの味わいの違いを楽しみつつ、素材の美味しさを再実感。お腹はいっぱいなのに気持ちはすっきりしている、そんな不思議な感覚でした。
写真を載せすぎるとつまらないと思うので、どんなお料理が出てくるかはぜひ当日のお楽しみに。
夕食後は再度温泉に浸かったり、囲炉裏で語り部さんの「24の瞳」のお話を聞いたり、お部屋でお酒を飲んだり…とのんびり流れる時間を満喫しました。
朝食も個室でゆっくりと
前日早めに就寝したこともあり、すっきりと目を覚ました朝。
お部屋の前には、サービスの朝刊とコーヒー牛乳が置かれていました。
前日の雨は止み、テラスからは朝日に照らされてキラキラと光る瀬戸内海が見えます。
朝食は、前日の夜とはまた違う個室に案内されました。夜は掘りごたつ形式でしたが、朝はテーブルでのお食事。
個室内にはこんなオシャレなスペースも。
朝食のメニューもお野菜中心。
小鉢がたくさんで、見た目にも楽しい朝食でした。
12歳以下は日付限定。静かな大人の隠れ家お宿
食事もお部屋もおもてなしも、どこをとってもパーフェクトだった島宿真里さん。母も大絶賛していました。
一人一泊27,000円〜(税別)となかなか良いお値段ではありますが、満足度からすると妥当なお値段だと思います。
12歳以下の子供連れの宿泊は毎週月曜日と毎月第一土曜日だけと限定されているため、静かなお宿に泊まりたいという方にもおすすめです。
お宿内では、他のお客さんとすれ違うこともなく。プライベート感満載の、ゆっくりした時間を過ごすことができました。
「何もしない」を楽しむことができるお宿なので、宿泊の際にはぜひ滞在時間を長めにとることをおすすめします。
穏やかな瀬戸内海に囲まれた小豆島に佇む、全8部屋だけの隠れ家お宿。
小豆島に行く際には…いえ、島宿真里さんで過ごす贅沢な時間を目的として、小豆島へ足を運んでみてはいかがでしょうか。