私には、新卒で入った会社をたった3ヶ月で辞め、その後6ヶ月間ほど無職生活を送った経験があります。
今回は、そんな私が会社を辞めた理由から始まり、ニート時代の生活、転職時に感じたこと、これから転職する人に気をつけてほしいことについてお伝えしたいと思います。
・仕事を辞めたい
・仕事に行くのが辛くてたまらない
・特にやりたいことはないけれど、転職を考えている
そんなあなた!ぜひ私のニート体験談を読んでみてください。
あまりのお気楽さと適当さに「自分もちょっとくらい仕事休んでも大丈夫かも」と勇気をもらえるはずです。
Contents
新卒で入った会社を3ヶ月で辞めた理由
新卒で入った会社を3ヶ月で辞めたのは、かなりざっくりですが以下の2つの理由からでした。
・アトピーが悪化しノイローゼ状態
・心療内科で軽度のうつと診断
…と、表向きは上記のような理由だったのですが、大学時代からの過食嘔吐の悪化や、アルコール依存の傾向、不眠症などが重なったことも関係していたと思います。
今思えば、新卒で入社した会社はとても良い会社だったと思います。先輩や上司も親切でした。
ただ、自分でもびっくりするほどに仕事への耐性がなくて…。
朝同じ時間に起きて、身支度をし、電車に乗り、会社に出勤し、働いて、電車に乗り家に帰る…という一連の流れのそのどれもが、とにかく不安で仕方がなかったんです。
「仕事をしたくない」というよりも、「仕事はしっかりやりたい、でもなぜかずっと不安、とにかく怖い」という感覚でした。
6ヶ月間のニート生活の間、何をしていたのか
仕事を辞め、約6ヶ月間のニート生活を送ることになった私。
幸い大学時代にバイトで貯めた貯金があったので、家賃や生活費に困窮することはありませんでした。
仕事を辞める原因になったアトピー&うつ症状の治療で通院する傍ら、どのようなニート生活を送っていたのか振り返ってみました。
断捨離をしまくる
仕事を辞めてすぐに始めたのが、部屋のものを捨てまくる断捨離でした。
いらないものはもちろん、明らかに必要な家具や洋服まで狂ったように捨てたような記憶があります。
掃除、整理整頓というよりは、なんというか身辺整理みたいな感覚に近かったような気がします。
しかし幸運なことに、断捨離をしたことがネガティブな気持ちを落ち着かせることにつながったようです。
すっきりと片付いた部屋でゆっくりと眠った次の日、気持ちが前向きになっているのを感じました。その後は、比較的ポジティブなニート生活を歩むことになります。
ハローワークに一瞬顔を出す
仕事を辞めてからハローワークに行ったりもしました。
しかし、面倒臭いと言う気持ちが強すぎて…結局2回くらい?行ったかな?行かなかったかな…?あんまり覚えてないんですよね。
結局失業保険は受け取らなかったので、6ヶ月間完全無収入状態でした。
ハローワークを訪れた際に仕事検索もしてみましたが、「そもそも私には何もできないんじゃ?」という自己否定MAX状態だったので、どの求人もピンときませんでした。
好きなタイミングでお酒を飲む
今思えば明らかにアル中予備軍なのですが、当時は昼間からお酒を飲むこともありました。
お酒を飲むと感覚が麻痺するというか、頭の中がぼんやりするというか、とにかくその時はあまりものを考えたくなかったのだと思います。
自分ってダメな人間だなーと思う反面、「多くの人が働いている時間に、こんな風にお酒が飲めるなんて!」とどこかワクワクしたような気持ちもありました。
大学生が人生の夏休みなんて言われることもありますが、私にとっての人生の夏休みはこのニート期間の6ヶ月間だったように思います。
近くのジムで汗を流す
ニートを始めて3ヶ月ほど経ち、肌の調子や精神状態が落ち着いてきたころ。
家の近くにジムができたと聞いて、通い始めることにしました。
もともと、体を動かすことは嫌いではありません。ランニングマシンや筋トレマシン、プールなどが定額で自由に使えるのはありがたかったです。
平日の昼間とはいえ、ジムには意外とたくさん人がいました。地元のような田舎だと、そもそも人がいない上、昼間にふらふらしていたら間違いなく噂が立ちます。
ニートでも浮かずに馴染める環境に、都会って楽だな〜と感じた瞬間でした。
漫画やアニメを見る
ニート時代の楽しみは、なんといっても大好きな漫画やアニメを一気見できることでした。
HuluやNetflixを駆使し、朝から晩までアニメを流し続けることもありました。
遊んでいるように見えるかもしれませんが、これは自分にとって元気を取り戻すための儀式のようなものだったのかもしれません。
会社を辞める直前〜ニートになりたての頃、朝起きた瞬間に号泣し、その後で唐突にテンションが上がり無敵感を覚えたと思えば、数分後に「私なんて生きてる価値ない」と絶望する…とまさに不安定の極みだった私。
6ヶ月を経て感情の起伏が安定し「そろそろ働いてみるか」と思えたのは、肌や心の調子が整ったというのに加えて、漫画やアニメのように「楽しい」と思えることがあったからなのかもしれません。
3ヶ月で辞めると苦労する?半年のブランクを経た転職活動で感じたこと
6ヶ月間のニート生活を謳歌したところで、ようやく就労意欲が湧いてきた私。
とりあえずマイナビ転職とリクナビネクストに登録し、数社応募をかけてみました。
「3ヶ月で辞めてるし、まず面接まで行くのに時間がかかりそうだな」と覚悟を決めていたのですが…。
実際は、2〜3社面接を受けたところでさくっと内定が決まりました。
転職先はIT系の中小企業でしたが、残業ほぼなしのボーナスあり、退職金あり、手取りも前職より高め…と、私にとってはなかなかの好条件。
結局はこの会社も2年ほどで退職することになるのですが…。
とはいえ、その後の転職活動でも転職回数が多いことがネックになることはありませんでした。
仕事を辞めて次の一手を考えるにあたり注意したいこと
「辞めるのは自由」「もう少し頑張って続けたほうがいい」「新卒で辞めたらもうどこも雇ってくれない」
色々な考え方がありますよね。偏った情報だけで大事な進退を決めてしまわないように、多種多様な意見を取り入れることは良いことだと思います。
ただひとつだけ注意してほしいのが、「仕事なんて辞めていい!好きなことで生きていこう」といった甘言を鵜呑みにしないこと。
仮にその発言者が社会的に成功しているとしても、持っている経歴やスキル、運などは人それぞれに異なります。
再現性のない成功を追いかけることほど、危険なことはありません。
人の意見に乗っかって行動することは楽チンですが、もしうまくいかなくても他人のせいにはできないということはしっかり意識しておきたいところです。
仕事を辞める=絶望ではない。でも、リスクをきちんと自覚しておくことは大事
仕事を辞めることは、決していけないことではありません。体や心の健康を害するくらいならば、すぐに辞めてもいいと思います。
働く気が湧かないのであれば、私のようにしばらくニート生活を体験してみるのも良いでしょう。
ただ、その後のリスクについては考えられるだけ考えておいたほうが良いと思います。
「転職活動に苦労するかも」「貯金が足りなくて生活が大変になるかも」「次の会社は、今よりも条件が下がるかも」こうした不安を前もって把握しておくことで、覚悟&対処することができます。
働き方が多様化している現代において、仕事の種類は無数にあります。
私は何度か転職を繰り返した上で現在のフリーランスに落ち着きましたが、企業に所属し会社員として働いたのは本当に貴重な経験だったと思っています。
兼ねてから「自分は働くのに向いていない」と思っていた私でしたが、働き方を変えてからはずいぶんと気が楽になりました。
この記事を読んでくださったみなさんが、「仕事が好き」とまではいかなくとも「まあ悪くはないかな」と思えるような仕事に巡り合えたら幸いです。