結婚・恋愛

ナシ婚派だった私が結婚式を挙げた経緯と、「挙げて良かった」と心から思えた理由

昨年、都内で結婚式を挙げた私たち夫婦。

実のところ、私はもともと結婚式したくない派でした。

「人前でスポットライトを浴びるなんて拷問すぎない?」

「たった数時間に大金をかける意味がわからない…。」

こんな風に結婚式に対してネガティブな印象を抱いている女性って、意外と多いのではないでしょうか。

しかし、結婚式を無事に終えた今では「結婚式を挙げて良かった!」と心から思っています。

今回お伝えするのは、大きく分けて以下の3つについて。

・結婚式を挙げたくなかった理由

・ナシ婚派の私が式を挙げることにした経緯

・結婚式を挙げて良かったと感じた理由

私が結婚式を通して得た経験が、結婚式を挙げるべきか否か迷っている皆さんの参考になればと思います。

結婚式を挙げたくなかったのはなぜ?

まずはじめにお伝えしておきたいのですが、私は結婚式自体は嫌いではありません。

大事な人の人生の門出に立ち会えるというのは本当に嬉しいことですし、結婚式の幸せな雰囲気も好きです。

透子
透子
結婚式の招待があるとウキウキして、かなり早い段階からお呼ばれドレス探しを始めちゃいます! 

しかし、これはあくまでも「参列側」に限ったこと。

自分がスポットライトを浴びる側に立つなんて、考えてもみませんでした。

まず、私が結婚式をあげたくなかった理由についてお伝えしていきます。

とにかく目立ちたくない

私は人前で話したり、注目を浴びたりするのが得意ではありません。

そんな私にとって、誓いのキス、ケーキの食べさせ合い、テーブルラウンド…といった結婚式の演出はかなりの難関。

透子
透子
 見ている分には楽しいけれど、自分には絶対にできない…!

また、私はかなりの敏感肌のため、結婚式の直前になって肌荒れが起きるという可能性もありました。

そんな不安定な状態で露出度の高いドレスを着るなんて…と、とにかくネガティブな印象ばかり抱いていました。

呼べる友達が少ない

私は友達が多い方ではありません。

結婚式に来てもらいたいと考えた時に思い浮かぶ友達は、だいたい7〜8人程度。

しかもその友達は、地元、大学時代、上京後…と、それぞれのコミュニティがバラバラです。

仮に結婚式を挙げたとして、つながりのない友達同士を同じテーブルにするのは申し訳ない気がするという思いから、結婚式に対して積極的になれないでいました。

ちなみに、同性からの人望が厚い&コミュ力おばけである夫は、私と違って本当にたくさんの友達がいます。

この夫婦の友達の人数の差も、結婚式を渋っていた理由のひとつでした。

お金を使いたくない

私は、「本当に必要だと思うもの」にはそれなりにお金をかけますが、「必要のないもの」には極力お金をかけたくないタイプです。

私にとっての結婚式は、当初完全に「お金をかけるべきではない不必要なもの」でした。

透子
透子
もし何か事情があって結婚式を挙げるにしても、自分が乗り気じゃないにも関わらず、ゲストにご祝儀を払わせるなんて失礼だよね…。

「結婚式にお金をかける意味がわからないこと」が、私がナシ婚を希望した一番大きな原因だったと思います。



結婚式を挙げることにした決め手

ナシ婚派の私でしたが、結局は結婚式を挙げることになりました。

私が「これは結婚式を挙げねばいかん、いや、挙げるべき!」という考えに変わったのには、以下のような経緯がありました。

夫の言い分に納得した

夫の方は、もともと「結婚式は挙げた方がいい」という考えでした。

夫の言い分は、以下の通り。

夫
お互いの家族はともかく、親族一同が集まれるような機会は結婚式以外にない。今後付き合いもあるだろうから、ちゃんとけじめとして会って挨拶をしておきたい。少人数でもいいから、親族の顔合わせのためにやった方がいい。
透子
透子
 アッ…………(まともすぎて言葉が出てこない)

夫は、注目されるのが嫌だ・友達が少ないなどとごねていた私とは違う次元で結婚式の意味を捉えていました。

結婚式はただ祝ってもらうためだけのものではなく、きちんとした目的があるイベントだということ。

夫の考えに納得した私の気持ちは、「結婚式は挙げるべき」に傾いていきました。

母の希望を叶えたかった

私が中学生の頃、父が病気で亡くなりました。母は、それからずっと一人で私を育ててくれました。

そんな母が常々口にしていたのが、「娘のドレス姿が見たい」ということ。

ドレス姿といっても、結婚式を挙げて欲しいということではないようで、「式をやるかどうかは自由だけど、写真は撮った方がいいよ!」と言われていました。

私もそれを真に受けて「じゃあフォトウェディングにしようかな」と思っていたのですが…。

ある日、母がポツリと「おばあちゃんの留袖、着たいな」と呟きました。おばあちゃんというのは、母のお母さんです。

先に結婚した私の兄弟は式を挙げなかったため、母は祖母から受け継いだ留袖を着る機会がついぞなかったようです。末っ子の私が、ラストチャンスでした。

母はあまりうるさくは言わないものの、本心ではやはり結婚式を挙げて欲しかったのだと思います。

かなりのマザコンである私は、この瞬間に「やっぱり結婚式挙げよう」と思いました。

母への恩返しというと大げさですが、これで挙げなかったら一生後悔すると感じたからです。

お金をかける価値があると感じた

夫の考えに納得したことと、母の希望を叶えたいという思いから、結婚式は私の中で「やりたくないもの」から「やるべきもの」に変化しました。

・親戚一同の顔合わせができる&しっかりとご挨拶ができること

・母に晴れ姿を見せることができ、喜んでもらえること

以上2つが叶えられるのならば、結婚式は私にとってお金をかける価値のあるものになります。

透子
透子
緊張するけど…いっちょやったるぞー!

「結婚式を挙げて良かった!」と感じた5つの理由

結婚式を終えてみて、心の底から「やっぱり結婚式を挙げて良かった!」と感じました。

結婚式を挙げる前の私なら、考えられない心境の変化です…。

私が結婚式を挙げて良かったと感じた理由は、全部で5つ。

結婚式を挙げるべきか否か迷っている皆さんの参考になればと思います。


母に喜んでもらえた

結婚式を挙げて良かったと感じたのは、なんといっても母が喜んでくれたこと。

父がいないので、バージンロードは母と一緒に歩きました。

チャペルに入る前から「どうしよう〜今日は笑顔で一日過ごすはずだったのに〜!」と笑いながら涙を流す母に、私もつられ泣き。

イベントごとにあまり興味がない娘に対し、母も「結婚式はやらないだろう」と思っていたらしく、本当に嬉しかったのだそう。

そんな母を見て、結婚式を挙げて良かったな〜と心から感じました。

結婚式で撮った写真や動画も、繰り返し見てくれているそう。

「花嫁の母親になるって、あんなに幸せなことなのね。」という母の言葉を聞けたのが、本当に嬉しかったです。

親戚にしっかりご挨拶ができた

私たちの結婚式の大きな目的だった「親戚へのご挨拶」。

親族の写真撮影の合間や、親族紹介(自分たちでやりました)の時に、しっかりとご挨拶することができました。

まるで自分のことのように喜んでくれる親戚たちを見て、夫の言い分は正しかったと思いました。

個人的に感慨深かったのが、お盆やお正月にいつも集まっていた親族一同が久しぶりに集まれたこと。

小さい頃、母方の祖父母の家で親戚やいとこに遊んでもらうのが、私の何よりの楽しみでした。しかし、私やいとこが大人になって地元を出てからは、全員で集まる機会が減り…。

結婚式でワイワイ盛り上がるみんなを見て、なんだか昔に戻ったみたいで嬉しかったです。

今までお世話になった人たちに直接感謝を伝えるという意味でも、やはり結婚式は挙げて良かったなと思いました。

友達の大切さを改めて実感した

私は独身のころ、まともな恋愛ができないこじらせキャラでした。

そんな私が「実は結婚するんだけど…。」と報告した時の周りの衝撃たるや。

中には、泣きながら喜んでくれる子もいました。

透子
透子
テーブルで隣の席が知らない子になっちゃうかもだけど、もしよければ結婚式来て欲しい…。
友人A
友人A
いや何いってんの?私のコミュ力なめてる?
友人B
友人B
一人でも行くよ!目的は友達とワイワイすることじゃなくて、透子の晴れ姿を見ることだから。

そもそも私の結婚式なんて誰が興味あるんだよと思っていた私は衝撃を受けました。そして本当に嬉しかった…。

当日、私が心配するまでもなく、友達はみんな仲良くやってくれたようです。

「あそこは家族席か?」と思うほどに友人テーブルの全員が号泣しているのを見たとき、今後もこの子たちを大事にしていこう…と思ったのでした。

貴重な思い出になった

結婚式の準備で喧嘩をしない夫婦は少ないといいますが、我が家も他聞にもれず。。というよりは、実際のところ私が焦ってヒステリーを起こしていただけなのですが。

もともと、予定をたくさん入れたり、長いスパンで物事を考えるのが苦手な私。

「打ち合わせまでにこれを決める」「これを数ヶ月後にやらなくてはいけない」といったスケジュールに基づいて動く結婚式準備は、ストレスでしかありませんでした。

透子
透子
それが原因で夫に当たってしまったことも否めません…。

ただ、結婚式には明確な目的があったので、とにかくきちんとやり遂げようとは思っていました。

試行錯誤しつつ準備をすませ、無事に結婚式を終えたときの達成感はひとしお!

当日はバタバタしていてあっという間でしたが、後から写真を見返すたびに、しみじみ「結婚式を挙げて良かったな」と感じます。

結婚した実感が湧いた

結婚前提で付き合い始め、入籍前からすでに同棲していた私たち夫婦。

家族の顔合わせをし、結婚指輪を購入し、入籍もしたものの、どうも「結婚した」という実感が湧かない状態でした。

そんな私が「あ、私って結婚したんだな」と実感できたのは、結婚式が終わってホテルの部屋で一息ついたとき。

結婚式でたくさんの人に祝福してもらったことはもちろん、タキシードから私服に着替え隣でニコニコと笑っている夫を見て、ようやく自分の結婚が腑に落ちたような気がしました。

もちろん、結婚式を挙げなくても結婚を実感できる人はいるでしょう。また、結婚式を挙げていないからといって離婚率が高まるわけでもないと思います。

ただ、私たちの場合は「結婚式を挙げたことで、恋人と夫婦の区切りをつけられた」ように感じました。

これから二人で生きていくという実感が湧いたのも、結婚式を挙げたからこそだったのではないかと思います。

結婚式にはお金に換算できない価値がある

結婚式を挙げるにあたり、お金の問題はかなり気になるところかと思います。

実際に私も、たった数時間のためにお金をかけるなんて…と思っていました。しかし今では、やっぱり結婚式を挙げて良かったと思っています。

新婚生活って、何かと出費がつきものですよね。

「結婚式で使うお金があるなら、新婚旅行や、新居に置く家具や、家を購入する際の頭金に使いたい」と考えてしまう気持ちもよくわかります。

二人で行く旅行や実用的なモノにお金を使うというのは、現実的で正しい選択だとも思います。

しかし一方で、結婚式にかかるお金を他のものに換算すべきではないとも思うのです。

実際に、私が結婚式を通して得た思い出や感動は、同じくらいのお金を出して買えるモノとは比べられない価値があると感じました。

結婚式を挙げたくない派だった私ですらこんな風に思うのですから、少しでも結婚式に興味がある方なら、なおさら式は挙げた方が良いと思います。

何も、お金をかけた豪華な結婚式である必要はありません。今後の生活を考えた上で、自分たちのできる範囲で式を挙げることが大切です。

結婚式にかかるお金は、式場やオプションによって大きく違いますので、「結婚式はお金がかかるもの」と決めてかかって諦めるのはもったいありません。

結婚式場見学の折に、担当者に実際の相場観を聞いてみるのも良いでしょう。予算内で挙げられる結婚式場って、探せば結構あるものですよ。

以下の公式サイトから結婚式場の予約をすると、式場によっては特典が受けられる場合も!要チェックです。

 結婚式は見せびらかすためのものではなく、ちゃんと意味があるもの

「結婚式は面倒」「幸せを見せびらかすみたいで恥ずかしい」「お金がかかるから嫌」「ナシ婚の方が賢い」

こんな風に考えていた私でしたが、実際に式を挙げてみて、そもそも結婚式はそういう観点で考えるべきものではないのでは?と思いました。

私が最初から結婚式の目的を認識していれば、式に対してネガティブな印象を持つこともなかったかもしれません。

例えば、

自分の配偶者を、親族や友人にお披露目する。

夫婦が永遠を誓う瞬間に立ち会ってもらい、覚悟を決める。

親族とのお付き合いを円滑にするため、きちんとご挨拶をする。

親の希望を叶えて、感謝の気持ちを伝える。

こういった目的のもとに挙げられる結婚式では、時間とお金には代え難いものが得られると思います。

結婚式を挙げたくないという人は、まず「なぜ挙げたくないのか」を明確にしてみてください。

もし私のように「面倒くさい」「恥ずかしい」といった理由だけでナシ婚を選択しているようなら、結婚式の目的を見つけるだけで考え方が大きく変わるかもしれません。

結婚式は多くの場合、一生に一度しか体験できないものです。それを体験せずに後々後悔しないか、じっくり考えてみてくださいね。


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